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 会社員の昇進、昇格、あるいは就職を有利に進めたい学生の資格取得にいまや欠かせない“英語力”に、新たに「話す」「書く」二つの要素が加わりそうだ。

 英語技能を評価する世界共通テスト「TOEICテスト」を制作する米国の試験開発機関、エデュケーション・テスティング・サービス(ETS)が、従来の「聞く」「読む」テストと別枠で、「話す」「書く」技能を評価する「TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト(S&Wテスト)」を開発、今年1月に日本市場に投入したからだ。

 S&Wテストは現在、受験対象を個人向けの公開テストに限っている。ただ、TOEICテストを運営する財団法人・国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、次の段階として企業、学校などの団体に対象を広げることを視野に入れており、ゆくゆくは企業が社員の昇進や昇格、海外赴任の資格を判定する際、従来の二つの技能に、「話す」「書く」技能を新たに加える可能性もある。

 ≪高い能力を求める≫

 IIBCが日本でS&Wテストの実施に踏み切った背景には、ビジネスの世界にグローバル化が急速に進み、企業側に英語でコミュニケーションができるより高い能力を備えた人材を求める流れが強まってきたことが挙げられる。

 実際、こうしたニーズを反映し、ここ数年、「話す」「書く」に主眼を置く英語技能テストへの参入が相次いでいる。ベネッセコーポレーションは英会話学校のベルリッツ・インターナショナルと共同開発した「GTEC」を2003年9月に販売開始した。「英検」を運営する財団法人・日本英語検定協会も04年9月、英ケンブリッジ大学の語学試験機関、ケンブリッジESOLと共同開発した「STEP BULATS」を投入した。ともに企業、学校向けに「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を評価・判定する。

 また、IIBCが昨年12月、企業や学校などを対象(254人、有効回答245人)に実施した調査の結果、S&Wテスト両方の活用を検討したいとの回答が47・3%を占め、英語技能向上への高いニーズを裏付けた。

 S&Wテストは現在、首都圏、大阪、名古屋の大都市圏のほか、新潟、松山など地方都市を含め全国12都市で、個人受験者だけを対象に月1回(午前、午後の2回)実施している。受験者数は6月末までの半年間で1700人を超えた。

 ≪企業向け拡大カギ≫

 しかし、S&Wテストが普及できるかは団体への受験対象の拡大がカギを握る。事実、1979年に始まった既存の「聞く」「読む」テストの受験者数が06年度に初めて年150万人を突破したのは、「TOEICが企業の人事評価面でベンチマーク的に採用された」(IIBC広報渉外部)点が大きい。

 IIBCとしてはこのパターンをS&Wテストにも当てはめ、企業に導入を促し、英語評価のグローバルスタンダードに育成したい意向だ。

 現在、化学、電機の大手や総合商社に団体一括受験を検討している企業があるものの、インターネットによる試験のため会場の手当てなど整備しなければならない課題もあり、団体向けの導入は来年度以降となりそうだ。

 その意味でS&Wテストは現段階が“助走”期間で、団体への拡大を果たして本格参入となれば、「話す」「書く」英語力の評価・判定市場、さらには企業の人事評価面に大きなインパクトを及ぼしそうでもある。





 ■GTEC、4技能を80分で測定/STEP BULATS、4種類組み合わせ

 TOEICが新たに実務英語の「話す」「書く」技能の評価・判定テストに参入したことにより、英語技能テスト市場は今後、受験者獲得に向けた競争が一段と激しさを増すと予想される。同時に、これは受験する側にテストを選択する幅が広がったことも意味し、受験者側はそれぞれのテストの特徴を理解する必要もある。

 「GTEC」は英語4技能を80分の短時間で測定するのが売りで、0~1000点で表されるその評価結果は最長10日で分かる。リスニング、リーディングの2テストに限れば、テスト終了後に即座に確認できる。

 「STEP BULATS」の場合はビジネスシーンに特化した内容で、記入式のスタンダードテスト、コンピューターテスト、記述式のライティングテスト、ネイティブ面接官との対面式のスピーキングテストの4種類のテストを自由に組み合わせて受験できる。結果はGTECとほぼ同じ最長でも10日後には判明する。

 いずれも短期間で評価結果を求める企業側のニーズを色濃く反映した商品とし、ともに企業、学校などの団体受験に多く利用されている。

 「話す」「書く」技能テストに限れば、後発のTOEICのS&Wテストの仕組みは、ETCが認定した試験会場に設置したパソコンにインターネットを通じて問題を発信し、受験者はパソコンに音声を吹き込み、キーボードで解答を入力する。

 採点方法に特徴があり、解答の採点は、応募者のなかからトレーニング、テストという段階を踏んで、その合格者だけを採点者に登録する。また、設問ごとに受験者の解答が分離され、設問ごとに設けられた担当の採点者が採点・管理に当たる。これは採点に対する信頼性と一貫性を確保するのが目的で、高度な採点方法による高いテストの品質を維持することをねらっている。その分、結果発送は30日以内と「GTEC」「STEP BLUTS」に比べ長い。
出典:FujiSankei Business i.


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